日本ワイン&ワイナリー巡りin山形Part4「タケダワイナリー」

山形

年間50軒以上の日本ワイナリーを訪問!山形ワイナリー巡り

こんにちは!

年間50件以上の日本ワイナリーを訪問してます

関口(略称:ぐっさん)です

日本ワインの魅力を何か形に残して伝えられたらと思い、ブログ始めました!

このブログで、ワイナリーを訪問するきっかけになったり、訪問前の事前情報として、

お役に立てたら何より幸いです

記事は、随時更新していくので、読んでね~!!

今回は、初の「山形ワイナリー巡り」について、ワイナリー毎にまとめています

併せて、読んでもらえたら嬉しいです!

🌟訪問ワイナリー🌟

高畠ワイナリー
大浦葡萄園
酒井ワイナリー
タケダワイナリー
ベルウッドヴィンヤード

ではでは、早速!

「良いワインは良いぶどうから」タケダワイナリー

山形県上山市に、山形盆地は夏には日本最高気温を記録するほど暑く、かつ寒暖の差が激しい地域です。

また、降雨量も雪を除けば年間400〜800mmと、ぶどう栽培に適した気候風土といえます。

そこに、ぶどう栽培から、手摘みの収穫、醸造、フレンチオークによる樽熟、瓶詰め、出荷まで全てを一貫し、農園内の自社で行うワイナリーがあります。

タケダワイナリー
1920年開園以来、「良いワインは良い葡萄から」をモットーに、土づくりから始めた葡萄栽培、ワイン醸造を続けております。 土づくり、葡萄づくりと、ここまでこだわったワイナリーは日本では稀有な存在といえるでしょう。 ワイン各種取り揃えております。

歴史・年号

明治初期

初代 武田猪之助氏が葡萄栽培を開始

1920年

果実酒醸造免許を取得。

タケダワイナリーの前身となる”武田食品工場”としてワイン造りを行い、

ブランド名「金星ブドー酒」を販売

1934年

3代目武田重三郎氏が、

現在所在地(上山市四ツ谷)5ha取得、農園を拡大

1942年

ワインの醸造・販売に本格的着手

1953年

永久免許取得

1954年

工場の規模拡大を行い、各種果汁の製造も始める

1962年

武田重三郎氏 死去

武田重信氏が4代目として事業継承

1970年

欧州系ワイン専用品種

(カベルネ・ソービニョン、メルロ、シャルドネ等)の栽培成功

1974年

武田食品工場全焼

焼失をきっかけに青果物流業を辞め、ワインの醸造・販売を専業とする。

1975年

重信氏、約2か月に渡りヨーロッパのワイン事情、

視察及び機械の買い付け

新工場完成

ワイン用・生食用葡萄の栽培・醸造、

各種果実の濃縮果汁の製造、それらの販売を行う。

1979年

ワイン用葡萄栽培・ワイン醸造その販売の専業となる。

1985〜89年

製品・資材新倉庫、貯蔵用地下大セラー完成

スパークリング発酵用工場増設

1990年

日本では、先駆けとなる

“瓶内二次発酵”における本格的スパークリングワインの製造関始

1992

「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》」を発売

有限会社タケダワイナリー設立

2005年

第46回IDB沖縄総会レセプションにて、

「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》」が

47カ国の財務大臣に供される。

岸平典子氏 事業継承5代目となる。

業界初の女性代表取締役社長兼醸造栽培責任者就任

2008年

洞爺湖サミットにおいて、下記2銘柄が提供される

「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003」

「ドメイヌ・タケダ リースリング ヴァンダンジュタルディヴ 2005」

ソムリエ世界チャンピオンオリビエ・プシエ氏から、「シャトータケダ赤2004年」が高い評価を受ける(5点満点中、4.5点)

2018〜20年

「日本ワイナリーアワード」にて、3年連続五つ星

2020年

創業120周年

🥂タケダワイナリーの歴史🏡

3代目 重三郎氏の先見✴️

タケダワイナリーのオーナー武田家の祖先は、

もともと山形市沖の原の大地主でした。

そこから家系は枝分かれしてゆき、現在の社長は五代目にあたります。

3代目重三郎氏は、ぶどうにいち早く着目し

その栽培に適した土地を探し求めました。

見つけた場所は、蔵王連峰の麓、

山形かみのやま温泉郷のほど近い東南向きの日当たりの良い高台(標高150~200m)

ここに、ぶどうを約5ha植樹します。

(現在、タケダワイナリーは15haほどの自社畑を持っています。)

高台から見る畑
引用元:タケダワイナリーHP

1920年(大正9年)、果実酒醸造免許取得と共に、ワイン(金星ブドー酒)を生産。

このワイン工場こそが、タケダワイナリーの前身となる「武田食品工場」です。

当時は、まだまだワインの需要の小さい時代、そのため兼業として青果物商も行っていました。

🇫🇷4代目 重信氏が触れた「世界トップレベルのワイン」🍷

4代目重信氏は、大学在学中に「シャトー マルゴー」を飲むきっかけから

「世の中にこんなにうまい、ぶどう酒があるんだ。」

と感銘を受け、目指す方向性を見出します!

自社農場に戻った重信氏は、欧州系葡萄であるカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロの栽培に取り組みますが、試行錯誤の状況でした。

※当時、日本で欧州系ぶどう品種を植えていたのは、メルシャン等の大手企業のみ!
 個人経営のワイナリーとしては、異例であり、パイオニアであった!

そんな中、不運が、、、、

🏭武田食品工場焼失🔥

🏭「武田食品工場」から「タケダワイナリー」への転換🕍

工場焼失を契機に、兼業の青果物業を辞めて、ワイン醸造販売を専業とすることを決心しました!

「タケダワイナリー」誕生🎉

これを機に、重信氏は2つの目的のため、単身ヨーロッパへ渡ります。

ヨーロッパ訪問の目的

  1. ワイン醸造機械・設備の買付
  2. フランス・ボルドー1級格付けシャトーの土壌調査

帰国後、欧州葡萄品種に適さない自社畑の土壌改良に着手します!

火山灰の粘土質酸性土壌

動物の堆肥や貝の化石をまく

中性

ぶどう栽培に適した、

弱アルカリ性

土壌改良の結果、カベルネ・ソービニョンやメルロ、シャルドネといった欧州ぶどう品種の栽培成功につながります!

その後、20年の歳月が経ち、1990年に重信氏が学生時代に夢見た「ブドー酒」が出来上がりました。

「夢のワイン」の名は、”シャトー”を冠し、「シャトー・タケダ」と名づけました。

🍷👫兄妹のフランス留学🇫🇷🌏

当時大手メーカーの社内留学以外で、本場フランスでワインを学ぶ専門家は少ない時代

その中で、タケダワイナリーは兄弟(兄:伸一氏、妹:典子氏)は、フランス・ワイナリー留学を果たしています。

1994年以降、ワイナリー留学から帰国した兄弟が揃ったタケダワイナリーは、父:重信氏の指揮のもと、ワイン造りが始まりました。

これから!!!という時に、、、、

1999年、兄:伸一氏が急逝することとなりました(享年36歳)

⏳代替わりする「タケダワイナリー」その1🔄

兄の急逝後、妹:紀子氏による「タケダワイナリー」変革が始まります。

今でこそ、当たり前となっている

「ぶどうの選果」

ぶどうの選果
腐敗や病気、未成熟のぶどうの実を取り除き、健全な実のみを選ぶこと。

当時は、「ぶどう農家が育ててくれているから「っという理由で行っていなかったそうです。

「ぶどうの選果」を手始めに!

  • 除草剤や化学肥料は使わない、減農薬農法
  • 野生酵母の使用
  • 衛生管理の徹底管理

その後、ぶどう農家とのやり取りも行うようになり、、、

岸平典子氏 事業継承5代目となります。

(業界初の女性代表取締役社長兼醸造栽培責任者就任)

⏳代替わりする「タケダワイナリー」その2🔄

5代目の典子さんの考えは、

「『山形』の土地・気候の特性(テロワール)を追求し、
それを生かした葡萄・ワイン造りをする」

25年間ワインを作り続けても、毎回《トライ&エラー》

ヴィンテージにより、環境が異なるため、ぶどうの質も発酵の仕方も毎年変わっていく。

やればやるほどわからない。っと典子さん。

😷コロナなんて、へっちゃら!風邪をひかない「タケダワイナリー」🤗

典子さん曰く、「日本の湿潤な環境は菌体天国」

※名曲「学園天国」的表現、、、
♫あいつもこいつも、あの(ぶどうの)実を、ただ一つ狙っているんだよ、この畑で1番のぶどうの隣を〜♫

さて、話を戻します、、、

化学的な薬品に頼らない栽培と醸造を実践しようとする「タケダワイナリー」では、細心の注意が欠かせません。

それゆえに、仕込みの期間中、

「絶対」と言っていいくらい、風邪をひかない

らしいです!(ホント)

これは、醸造現場に不要な菌を持ち込まないために、うがいと手洗いを徹底して清潔を保っている恩恵だそうです。

それを実感している5代目社長は、新型コロナウイルスの感染拡大初期、不安を抱えていたワイナリーのスタッフには「常日頃やってきたことを守っていれば大丈夫」と伝えたそうです。

⏳微生物と共に🔄

醸造現場に限らず、当然ぶどう畑においても、常に微生物への備えを怠ることはありません。

灰色かび病、べと病、晩腐病など、菌由来の病気の危険を回避すべく、使ったハサミや長靴は都度きれいにして、別の場所へ移さない。

感染原因を作らない努力が、《タケダワイナリー》の日常習慣なのです。

また、土壌には炭を撒いているといいます。

理由は、土壌の微生物を複雑にすることで、そこに生える植物が強くとのこと。

それは、撒いた炭に微生物が巣食って、微生物や虫が多様化し、生物の捕食が活発化し

何かが突出して悪さをするということが抑えられるそうです。

それにより、自ずと土や植物の免疫力や抵抗力が高まることになります。

訪問記(訪問日:2020/11/14)

ワイナリー見学の際に、スタッフの方が丁寧にお話ししてくださいました!

畑の説明→醸造施設→ワイン蔵

結果、、、

お話に集中しすぎて、写真を撮り忘れる。。。

(もっと写真撮るべき箇所ありました😣

美味しいご飯が出る飲食店に行った時と同じ。。。

前半だけ冷静に写真撮って、途中から楽しすぎて、写真撮るの忘れるやつ。。。

失態(>人<;)

今回の反省を生かし、再訪問は近い!!

リアル交通アクセス

🚙丹泉ホテル→ 3分 → 大浦葡萄園 → 5分 → 酒井ワイナリー → 25分 → タケダワイナリー
🚃電車山形新幹線 かみのやま温泉駅
🚕タクシー 10分
食事(朝食)丹泉ホテル
体験醸造見学(タケダワイナリー)
宿泊(今回)丹泉ホテル

ワイナリー情報

有限会社 タケダワイナリー

タケダワイナリー
1920年開園以来、「良いワインは良い葡萄から」をモットーに、土づくりから始めた葡萄栽培、ワイン醸造を続けております。 土づくり、葡萄づくりと、ここまでこだわったワイナリーは日本では稀有な存在といえるでしょう。 ワイン各種取り揃えております。

営業日/時間

 【ワイナリー&ショップ】

4月1日〜11月30日 / 平日・土日・祝日 (但し、8月13日〜16日は夏季休業)
12月1日〜3月31日 / 平日のみ (但し、12月29日〜1月4日は年末年始休業)

Tel 

Fax 

E-mail 

ワイナリー見学

見学受付時間 10:00~11:30/13:00~17:00

見学所要時間 約30分

見学料:無料 *事前予約。

注)現在コロナ禍のため、見学を中止しています。

所在地 〒999-3162 山形県上山市四ツ谷二丁目6番1号

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